フィッシングとは、銀行、配送会社、勤務先、友人など信頼できる相手を装い、リンクをクリックさせたり、ファイルを開かせたり、パスワードを渡させたりするメッセージのことです。メール、SMS、メッセージアプリ、電話で届きます。内容は巧妙なことが多いものの、いくつか共通した特徴があります。

フィッシングメッセージは通常、何を求めてくるのですか?

ほとんどのフィッシングメッセージが求めるのは、次の3つのいずれかです。送信者が管理するページにサインインさせること、有害なものをインストールする添付ファイルを開かせること、でっち上げの問題を理由に金銭や情報を送らせることです。話の筋書きは変わっても、目的は変わりません。

よくある筋書きには、アカウントのロック、不在配達、未払いの請求書、身に覚えのない返金、当選の知らせ、すぐに助けが必要な家族のトラブルなどがあります。パスワード、認証コード、支払い、本人確認書類のコピーを求めるメッセージは、対応する前に必ず確認してください。

フィッシングメッセージを見分ける手がかりは何ですか?

1つの特徴だけでメッセージが偽物だと断定することはできず、巧妙な偽物はそのすべてを避けることもあります。それでも、毎回次の点を確認する価値があります。

  • 急がせる表現。数時間以内に、アカウントが閉鎖される、待つと悪いことが起こる、などと書かれている。

  • 似ているが間違っている送信元アドレス。文字が入れ替わっていたり、ドメインに余計な単語が付いていたりする。

  • 表示されている文字と実際の移動先が一致しないリンク。パソコンではマウスを重ねて、スマートフォンでは長押しして、アドレスを確認できます。

  • 予期しない添付ファイル。特にzipファイル、依頼していない請求書、マクロの有効化を求めるファイル。

  • ギフトカード、暗号資産、新しい口座への振込での支払いを求める依頼。

クリックする前に何をすればよいですか?

いったん手を止めて、落ち着いてください。送信者が頼りにしているのは焦りです。数分置くだけで、相手の有利はかなり薄れます。返信せず、メッセージに書かれた番号に電話せず、リンクや添付ファイルも開かないでください。

そのうえで、すでに信頼している経路で内容を確かめます。その会社のアプリを開くか、アドレスを自分でブラウザに入力して、アカウント内に同じ通知があるか確認します。電話は、カードに印刷された番号か、公式サイトに載っている番号にかけてください。同僚や家族から届いたように見える場合は、電話など別の方法で連絡し、本人が送ったか尋ねましょう。

SMSや電話もフィッシングに含まれるのはなぜですか?

フィッシングはメールだけではありません。荷物、通行料金、銀行の通知を装ったSMSはよくあり、銀行やサポート窓口の担当者を名乗る電話も同様です。発信者は画面に表示される番号をほとんど何にでも偽装できるため、表示された番号は何の証明にもなりません。

本物の銀行が「安全な口座」への送金を求めることはなく、本物のサポート窓口が、いま携帯電話に届いたばかりのコードを尋ねることもありません。電話の相手が急かしてきたら、いったん切り、自分で調べた番号にかけ直してください。留守番電話のメッセージや、乗っ取られた友人のアカウントからの送金依頼にも同じことが当てはまります。

すでにクリックしたり、パスワードを入力したりした場合は?

注意深い人にも起こることであり、すばやく動くことが大きな違いを生みます。次の手順を順番に進めてください。

  1. 問題から切り離します。ファイルを開いて何かが実行されたと思われる場合は、そのデバイスのネットワーク接続を切り、確認が済むまで切ったままにします。

  2. 関係するアカウントのパスワードを変更します。可能であれば別のデバイスから行ってください。同じパスワードを他で使い回していた場合は、そちらも変更します。

  3. 2段階認証を有効にします。できればパスキーか認証アプリを使い、アカウント設定で他のセッションからサインアウトします。

  4. カード情報や銀行情報を伝えてしまった場合は、すぐに銀行へ連絡します。カードの停止や不審な取引の監視を依頼してください。

  5. 身に覚えのない変更がないか確認します。メールの新しい転送ルール、新しい復旧用アドレス、見慣れないサインインなどです。

  6. 偽装されたサービスにメッセージを報告します。アカウントがあなたの名前でメッセージを送っていた場合は、連絡先にも知らせてください。

そもそもフィッシングの被害を小さくするには?

届くメッセージをすべて止めることはできないので、すり抜けた場合の被害を抑えることが目標になります。アカウントごとに異なるパスワードを使い、パスワードマネージャーに保管しましょう。パスワードマネージャーは、アドレスが違うサイトにはパスワードを自動入力しないため、その点でも役立ちます。パスキーはさらに強力で、偽のページには入力すること自体ができません。

スマートフォンとアプリを最新の状態に保ち、公式ストア以外のアプリやファイルには注意してください。パスワード1つが盗まれただけで開けてしまう場所に、保管するものを増やしすぎないことも大切です。パスポート、税務書類、契約書のコピーを受信トレイに置いておく必要はありません。フィッシングが1通成功しただけで、すべてが漏れるおそれがあります。

この点では、Revaultが役に立ちます。写真、書類、ファイルを、デバイス上の暗号化された保管庫に保存し、フィッシングの標的になるRevaultアカウントもありません。偽のメッセージが届くこと自体は防げませんが、最も機密性の高いファイルを受信トレイやクラウドアカウントから遠ざけられます。どんなツールも判断力の代わりにはなりません。いちばん身を守る習慣は単純です。急ぎの依頼が届いたら、先に別の方法で確認することです。